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施設選びの前に知っておきたい!介護施設の種類をご存じですか?

2024.01.10

介護の基礎知識①


施設選びの前に知っておきたい!介護施設の種類をご存じですか?

 

介護施設とは、いわゆる「老人ホーム」と呼ばれる介護や生活支援を受けられる高齢者施設のことです。

いくつかの種類があり、入居条件や提供されるサービス内容がそれぞれ異なります。

ここでは、9種類の介護施設について解説いたします。ご自身・ご家族の目的に合う施設を選ぶために、特徴をしっかりとおさえ、違いを確認していきましょう。

 

1.【公的】特別養護老人ホーム(通称:とくよう)

2.【公的】養護老人ホーム

3.【公的】介護老人保健施設(通称:ろうけん)

4.【公的】ケアハウス

5.【民間】介護付き有料老人ホーム(通称:ゆうりょう)

6.【民間】住宅型有料老人ホーム

7.【民間】健康型有料老人ホーム

8.【民間】サービス付き高齢者向け住宅(通称:サ高住)

9.【民間】認知症対応型共同生活介護(通称:グループホーム(GH))

 

公的な入居型介護施設の種類とその特徴

 

特別養護老人ホーム(通称:とくよう)

「特養」とは、特別養護老人ホームの略です。

看取り介護が可能であることが最大の特徴で、終身利用ができる「終の棲家」ともいわれる施設です。

また、看護師が常駐しているため、例えばお食事を口から食べることが困難な方、誤嚥(ごえん)が心配な方に対して、経管栄養法の対応、万が一の吸引対応をスムーズに行うことができるため、安心であるといえます。

【対象者】

要介護認定を受けて要介護3以上の認定を受けている方。

【受けられるサービス】

食事、入浴、排せつなどの生活全般の介護サービスに加え日常生活上の世話、機能訓練、療養上の世話などが受けられます。

【費用】

介護保険の自己負担額は所得によって1割~3割となっています。特養の施設サービス費は施設の形態や居室の種類、職員配置などで変わってきます。

また、低所得の方でも入所できるように特定入所者介護サービス費が適用される施設であるため、食費、居住費について負担限度額が設けられており、これを超えた場合は介護保険より支給されます。

 


 

養護老人ホーム

経済的、身体的、精神的また環境的に在宅での生活が困難な高齢者を「養護」する施設です。

そのため、食事や健康管理などのサービスは受けられますが、介護サービスは受けられません。

自治体によって調査と判定があり、厳しい基準をクリアして入居が認められます。

【対象者】

経済的に困窮している65歳以上の高齢者であり、かつ身体的な介護が必要でない方。

【費用】

前年度の収入に応じて金額が決められます。相場は0~14万円ほどになります。

 


 

介護老人保健施設(通称:ろうけん)

在宅復帰と在宅療養支援を行うため、リハビリを提供して心身機能の維持・改善の役割を担う施設です。

【対象者】

要介護認定1~5で、リハビリを必要とし、かつ病状が安定していて入院治療の必要がない方。

【受けられるサービス】

医師による医学的管理の下、看護や介護、リハビリや生活支援サービスが受けられます。

老健は自宅に戻るためにリハビリをする施設であるため、入所期間は基本的には3か月~6か月と短期間になります。しかし、リハビリが進まず入所期間が長期になる場合もあります。

【費用】

老健は、「在宅復帰・在宅療養支援等指標」により5種類に分類されており、基本料金はこれらの分類に従って設定されています。

特定入所者介護サービス費適用の施設であるため、食費、居住費に関しては限度額を超えた分は介護保険より支給されます。

 


 

ケアハウス

軽費老人ホームの一種です。別名軽費老人ホームC型と呼ばれます。

ケアハウスは自立型と介護型に分けられます。それぞれで対象となる利用者や受けられるサービスが変わってきます。

【対象者】

自立型と介護型で、対象となる利用者が変わります。

・自立型:家庭での生活が困難な60歳以上の方

・介護型:要介護1以上の介護認定を受けた65歳以上の方

【受けられるサービス】

自立型:

食事、掃除、洗濯などの生活支援や緊急時の対応などです。それ以外の介護サービスについては別にヘルパーを利用する必用があります。

介護型:

食事や掃除洗濯などの生活支援に加えて、入浴や排せつ、機能訓練、療養上の世話など介護サービスが利用できます。

また、看取り対応をしている施設もあり、先に出てきた特養と受けられる内容はほとんど変わりありません。

【費用】

入居一時金と月額費用を払う施設が一般的です。入居一時金に関しては0円~数百万円の施設もあります。また介護型では介護サービス費として、月々20万円程度かかる場合もあります。

 

民間の入居型介護施設の種類とその特徴

介護付き有料老人ホーム

24時間介護スタッフが常駐して、掃除洗濯などの身の回りの事や食事、入浴、排せつなどの介護サービスが受けられる介護施設です。

【対象者】

施設により異なります。

介護度が軽い方から寝たきりや認知症がある方、さらに看取りまでしているところも多いため、「終の棲家」として探される方も多いです。

介護付き有料老人ホームは「特定施設入居者生活介護」の指定を受けているため、施設内で常駐するスタッフから24時間の介護サービスが受けられます。

【受けられるサービス】

介護(食事、入浴、排せつなど)や生活支援(掃除、洗濯、買い物、行政手続きなど)のサービスを受けることができます。

民間企業が運営しているため、そのほかのサービス内容は施設によって異なります。

例えば、温泉のある施設、ペットと暮らせる施設、海の見える施設など、介護ケア以外にもQOL向上のため、様々なサービスの選択肢が用意されている施設もあります。

 


 

 住宅型有料老人ホーム

自立~要介護高齢者が生活支援を受けて居住する施設です。

【対象者】

自立、要支援1~要介護5の方で、入居条件は施設により異なります。

【受けられるサービス】

介護、食事提供、生活支援、健康管理のうちのいずれか1つを提供します。レクリエーションが充実している施設もあります。

介護サービスに関しては、基本的にデイサービスやヘルパーなど外部サービスを利用します。

【費用】

入居一時金が0~数千万円、月額15万円~30万円ほどが相場です。

 


 

健康型有料老人ホーム

介護の必要がなく、自立した生活を送ることが出来る高齢者のための施設です。

施設によって設備は異なりますが、娯楽施設が整えられているところがほとんどです。

ジムやプール、図書館、カラオケ、麻雀などやコンサートやアトラクションなど外出系のレクリエーションが充実している施設もあります。

【対象者】

概ね60歳以上の、自立した高齢者の方。

【受けられるサービス】

食事や掃除などの生活支援サービスが提供されます。

さらに外部サービスの利用も可能で、家事はすべて任せることができ、娯楽や趣味を楽しむことができます。

【費用】

入居一時金が0~1億円、月額費用が12~40万円ほどです。施設が充実しているぶん、料金は高額となっています。

 


 

サービス付き高齢者向け住宅(通称:サ高住)

バリアフリーが完備された高齢者の住まいです。

入居者は安否確認や生活相談のサービスが受けられるため、安心して暮らせる環境が整っています。

また、外部サービスの利用も可能なため、生活の自由度が高いのも特徴です。

【対象者】

60歳以上の方、または60歳未満の要介護認定を受けている方。

いずれかの方が対象者であれば、夫婦や親子で入居することも可能です。

・一般型:自立した方が入居。介護が必要になったら外部サービスを利用します。

・介護型:特定施設入居者生活介護の指定を受けているため、要介護度が高くても入居可能です。

【受けられるサービス】

安否確認と生活相談がメインサービスとなります。食事の準備等も含まれます。

【費用】

入居一時金0~27万円、月額利用料11~20万円ほどになります。

 


 

 認知症対応型共同生活介護(通称:グループホーム(GH))

認知症の方が共同生活を送るための場所で、5~9名のユニットケアが特徴です。

あくまでも共同生活を送る場所のため、入居してからもホーム内での家事や調理を入居者が行います

家庭に近い環境で生活を行うことで脳に刺激を与え、認知症の進行防止を行います。

【対象者】

65歳以上で市内に住所を有する要支援2~要介護5であり、かつ認知症の診断を受けている方。

また、集団生活を営むことに支障のない方。

【費用】

地域や介護度により変わりますが、月額12万円ほどです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

一言に介護施設と言ってもその種類は様々で、入居できる年齢や対象となる状態が施設ごとに異なります。

また施設で提供できる生活支援サービスや介護サービスだけでなく、外付けサービスが利用可能な施設もあります。

本記事が、施設選びに悩んでいるご家族様やご本人様の参考として、お役に立てると幸いです。

 

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