パーキンソン病の初期症状を見逃さない!早期発見のチェックポイント
「最近、体の動きが鈍くなった気がする」「よく手が震える」このような症状を感じていませんか?
もしかしたら、それはパーキンソン病の初期症状かもしれません。
パーキンソン病は、早期発見・早期治療が非常に重要です。
この記事では、パーキンソン病の初期症状と、ご自身でチェックできるポイントをわかりやすく解説します。
パーキンソン病ってどんな病気?
パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質ドーパミンが減少することで、体の動きにさまざまな症状が現れる病気です。進行性の病気ですが、早期に発見し適切な治療を行うことで、症状の進行を遅らせ、QOL(生活の質)を維持することができます。
まずはセルフチェック!パーキンソン病の初期症状
パーキンソン病の初期症状は、以下の4つのカテゴリーに分けられます。
- 運動症状
- 振戦(ふるえ):安静時に手足が震える。特に、親指と人差し指を擦り合わせるような動き(ピルローリング振戦)が見られることがあります。
- 固縮(こわばり):筋肉が硬くなり、関節の動きが悪くなる。
- 無動・寡動(むどう・かどう):動作が遅くなり、動き出しにくくなる。
- 姿勢反射障害:バランスが悪くなり、転びやすくなる。
- 非運動症状
- 自律神経症状:便秘、立ちくらみ、発汗異常など。
- 睡眠障害:レム睡眠行動障害(夢の内容を再現するように体を動かす)、不眠など。
- 精神症状:抑うつ、不安など。
- 嗅覚障害:においがわかりにくくなる。
- 認知機能障害
- 物忘れ
- 注意力の低下
- 判断力の低下
- その他
- 字が小さくなる
- 声が小さくなる
- 表情が乏しくなる
これらの症状は、すべての人に現れるわけではなく、個人差があります。また、他の病気でも同様の症状が現れることがあるため、自己判断せず、専門医を受診することが重要です。
チェックリストで簡単診断!パーキンソン病の可能性は?
以下の項目に当てはまるものが3つ以上ある場合、パーキンソン病の可能性があります。
- 安静時に手足が震える
- 筋肉が硬くなり、関節の動きが悪くなった
- 動作が遅くなり、動き出しにくくなった
- バランスが悪くなり、転びやすくなった
- 便秘がちになった
- 立ちくらみがするようになった
- 寝ている間に夢の内容を再現するように体を動かす
- 抑うつ感が続く
- においがわかりにくくなった
- 物忘れが増えた
- 字が小さくなった
パーキンソン病の診断と治療
パーキンソン病の診断は、神経内科の専門医が行います。
問診、神経学的検査、画像検査などを総合的に評価し、診断を確定します。
パーキンソン病の治療は、薬物療法、リハビリテーション、手術療法などがあります。薬物療法では、ドーパミンを補う薬や、ドーパミンの働きを助ける薬などが用いられます。
リハビリテーションでは、運動療法や作業療法などを行い、運動機能の維持・改善を目指します。手術療法は、薬物療法で効果が不十分な場合に検討されます。
早期発見・早期治療がカギ!
パーキンソン病は、早期に発見し適切な治療を行うことで、症状の進行を遅らせ、QOL(生活の質)を維持することができます。少しでも気になる症状がある場合は、早めに神経内科を受診しましょう。
まとめ|パーキンソン病の初期症状を見逃さないで
パーキンソン病は、早期発見・早期治療が非常に重要です。この記事で紹介した初期症状やチェックポイントを参考に、ご自身やご家族の健康を見守ってください。少しでも気になる症状がある場合は、ためらわずに専門医を受診しましょう。